大阪市天王寺駅、阿倍野橋駅の司法書士 榊原秀剛司法書士/社会福祉士事務所 > ブログ > 2006年7月10日(月)

2006年7月10日(月)


先日、成年後見の関連で、ある一家のご位牌、数個を持って、宗派を問わず納骨してくれることで有名なお寺に行ってきました。

急に行って、お位牌をはたして引き取ってもらえるものなのか少し不安でしたが、受付の、初老の婦人は優しく丁寧に対応してくださいました。
「先祖代々のも含めて全部ですね?」
「ええ、ここのご長男の方、自殺されましてね・・・ここの家、絶えてしまいますので・・・・」
彼女は、少し目をつぶって、口を閉ざした後で、
「そらね、生きてゆくゆうことは、それだけで大変なことやからね・・・それでも、最後までがんばらんとねえ・・・自分で絶ったらあかんわねえ」

受付を済ませ、本堂にのぼりました。大きな仏像の前にりっぱな飾りつけがしてあります。その前に棚が備え付けてあり、来た順番に、納骨するお骨をおいてゆきます。私はそこにお位牌数体を置きました。
ちょうど、午後12時をまわったところだったので、お寺でも、お昼休みなのか、1時過ぎまで待たされました。その間に、棚の上のお骨やお位牌はどんどんと増えてゆきます。
人々は自分の大切な人のお骨ですから、しっかり両手に抱えるようにしてもって行き、棚においてゆきます。
やがて、時間が来たのか、きらびやかな衣をまとった老僧を中心に僧侶が数名でてきました。
わかい僧侶が、病院で患者を呼ぶように、機械的に待っている人の名前を読み上げてゆきます。そして、棚に置かれたお骨やお位牌を片手でつかんでは脇に挟むように両手にもてるだけ持って、仏像の近くに運んでゆきます。

クロネコヤマトなら、間違いなく雇ってもらえないような感じで・・・
やがて、老僧が、気だるく、次々とお経を唱えてゆきます。

人の死に臨んで、今を考えるよすがを与えるのが宗教家なら、あの有名なお寺の場合は、受付のおばさんだけがまさしくそうであったように思います。



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