大阪市天王寺駅、阿倍野橋駅の司法書士 榊原秀剛司法書士/社会福祉士事務所 > ブログ > 2006年8月20日(日)

2006年8月20日(日)


以前、どこの老人施設に入っていただいても、スタッフや他の入居者とどうしてもうまくいかない方がおられました。
「ふん、どうせ家族のいる人は、これ(指を丸めてお金のしぐさをして)を持ってばら撒きよるから、みんなにちやほやされるんや」
というのが口癖でした。他の入居者で、頻繁に家族の面会がある人に対して、決まって嫌がらせをして困らせました。戦後、ずっと、一人で生きてこられてご婦人でした。

私は、今、夏休みをいただいて長野県小淵沢のホテルに一人でいます。毎年、できるだけひとつは夏山に登ることにしているのですが、夏の観光シーズンに一人で行楽地に宿泊すると、ちょっとした疎外感を覚えてしまいます。
部屋で食事をとれたらいいのでしょうが、山小屋はもちろん、高原の宿泊所は、食事は大きな食堂で他の宿泊者と一緒にとることになります。今日も、さっき、夕食を終えたばかりですが、見渡すと、若いカップルや落ち着いた夫婦ずれ、それに断然、子供をつれた家族が大半で、白いクロスのテーブルにポツンと一人座って黙々と口を動かしていたのは私だけでした。
今年のホテルは登山客で賑わう山から少し離れているのでなおさらです。
きっと、自意識過剰で、誰も気にしていないのでしょうが、向かいのテーブルの老婦人はさっき、私と目が合うと心なし、さっと逸らしたような気がします。
「この方ね、明日、権現まで行かれるんですよ」
チェックインの時、立ち話したマスターが、聞かれてもいないのに、疑問を解きほぐすかのように、他の客に説明したりします。
前菜からはじまるフルコース風の食事で、最後のコーヒーが出てくるまでゆっくり時間が流れました。その分よけいに、私は、場違いな思いで落ち着きませんでした。

家族がいない思いというものは、もしかしたら、こういうものなのかもしてません。この居たたまれないような感じにひょっとしたら彼女も苦しんでいたのでしょうか。きっと、彼女の思いはもっともっとつらいものでしょうが、
私も、離婚して子供を持っていかれていますので、少しわかるような気がしました。



コメントをどうぞ

Spam Protection by WP-SpamFree

▲ページの先頭へ戻るa

Category カテゴリー