大阪市天王寺駅、阿倍野橋駅の司法書士 榊原秀剛司法書士/社会福祉士事務所 > ブログ > 年の瀬に

年の瀬に


今年は、大変な年だったように思います。
そう言えば、毎年、この時期になると一年を回顧するような文章を書き、いつも大変だった、大変だったと言っているような気がしますが、でも、今年は特に大変な時期の始まりのような気がします。

年初、私は、「ワーキングプア」関連の書籍を数冊買い求め、ここ数年来の「改革」のもたらしたものとして、「格差社会」を嘆き、その後、実際に事務所で受託する事件を通じて、ひしひしと身をもってその不条理を感じていました。その間、全く何の面識もないにも拘らず引きおこされる「無差別殺人」に、低賃金で人間を人間扱いしない派遣労働が関係していることを報道で知り、暗澹たる気持ちになったものでした。それだけでも十二分に悲しく新聞を見ることさえいやになってしまうほどであったのに、つい3か月前、強欲に強欲を重ねたリーマンブラザーズの破たんを引き金に、世界規模の大不況が全人類を覆い尽くし、なんとも言葉を失うような状態に転げおちてしまいました。
来年の経済がよくなる材料はなく、職を失い、住む所さえ失った人々が、どのようになるのか。人間は、そんなにタフではなく、どんなに虚勢を張っていようと心は特に傷つきやすい存在だと私は思っています。私も、長年、冬の寒風吹きすさぶ夜の交通警備のアルバイトなどで、鼻水たらし体中を凍らせてやっといただいた6000円で食いつないでいた時代がありました。まだ、私など、それでも仕事にありつけた時代でしたからまだしも、今は、それさえもない。人々は、どのようにしてこの寒い冬を乗り切るのか。今年は、寒さだけが異様に身にしみる年の瀬となってしまいました。

今年は、私個人的にも、その設立以来の会員であった、「成年後見センター・リーガルサポート」を退会したというちょっと心情的には穏やかでない年でした。さまざまな理由はありますが、ポツポツと述べてきたこともほとんど伝わらない情けなさ、あくまで一後見人として今、現前にいらっしゃる被後見人などクライアントのためだけを思って後見業務を行ってゆきたいという私の願いと微妙にリーガルがずれてゆくのを感じ、退会を決意した次第です。組織の上に立つ者は、その理想が独善に陥り、結果、かえって理想と反対の方向に行かないようあくまでも謙虚にいたいものだと自分自身にも思ったものでした。

来年は、さらに厳しい時代が予想されますが、私は、私の事務所を頼ってくださる、多くの方々の負託にこたえるべく、なかでも、お世話させていただいている多くのお年寄りなどの方々のために、全力で取り組んでゆく所存です。
本年は、まことにお世話になりありがとうございました。来年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
皆様が、暖かい新年をお迎えなさいますよう、心からお祈りいたします。



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